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ハノイ(その5) 3日目(最終日) 2016-04-29 [海外旅行]

この日も気絶明けで目が覚めた。前夜は大いに盛り上がり、私も良い気分でホテルへ戻ってきた。Kさんと少しメッセージのやり取りをしてビールを飲んでそのまま気絶。
翌朝のためにカーテンを開けておくまでもなく、部屋のライトもつけたままベッドにひっくり返っていた。夜中に目が覚め、モソモソと歯を磨きコンタクトを外し、もう一度気絶する有様だった。

そしてハノイ3日目、最終日だ。最終日といっても翌日の午前0:30のハノイ発のフライトだから時間はたっぷり残っている。この日のスケジュールは名所観光があるのみ。ハノイの街歩きも面白いが、ハノイ郊外に出かけるプランが当初より盛り込まれていた。

7時に目が覚めた。この日の集合時間は9時、もちろん散歩に出かけた。

市場で焼き鳥



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D君より、フォーチュナホテルの真横の路地に、朝だけフォーの屋台が出ることを教えてもらっていた。D君いわく、『フォーチュナホテルのフォーより、おいしいです』とのこと。地図のピンクの丸の場所、本当にホテルの南隣だ。

まずは散歩。少しは歩いて腹をすかせよう。

2回目の散歩となれば、市場への道も分かってきた。この日も暑く、更に埃っぽい。『ここで肉まん、ここはアヒルの場所』と一人でブツブツ言いながら歩いていく。

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市場について中を歩いても、前日より私に余裕があることが分かった。バイクも通れば、地面に魚が転がってもいる。そしてこの日は何か食べようとも思っていた。まさか肉や野菜、フルーツでも丸ごと売っているので買うわけにはいかない。でも肉を串に刺して焼いている店があったはず。そこで買ってみよう。

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よく見ると焼き鳥のようだ。日本の焼鳥より大ぶりの串に肉が差してある。日本の祭の屋台で売っている牛串焼きくらいの大きさか。そして、さすがハノイ。炭火で盛大に焼き、竹で編んだ団扇であおいでいるから臭いもたまらない。私も全身でけむりを浴びつつ1本注文。もちろん値段は分からない。

もう、ぼられてもいいと思っていた。まさか100,000VND(10万ドン、日本円で500円くらい)も取られないだろうと思っていたこともある。

ちなみにベトナムの通貨はVND(ベトナムドン)、日本円への換算は0を二つ削って半分に割ればよい。100,000VNDは0を二つ削って1000、それを半分で500円という計算だ。この計算方法は便利、そして最近の少し円高からこの計算がピタリと当てはまった。
今回の出張では1万円を両替して203万ドンだった。半年前の9月は200万ドンを割っていたから円高を少し実感。もちろん両替は空港より、ハノイ市内の貴金属店の方がレートが良い。

おばちゃんに私の持っている札を見せると、10,000ドン札を指さした。後でD君に聞いたら相場とのこと。初めは10,000ドン札を店のおばさんが指差すので面食らったが、50円なのだ。まだまだ0の多い通貨に戸惑ってしまう。

お金も払ったので食べようとすると、『待って』と身振りで伝えられた。焼いている串を指さしていたので、焼きたてをくれると私も理解した。
良いぞハノイ、良いぞおばちゃん。日本の祭の屋台なら出来上がりの物を渡されることが多い。でもおばちゃんは焼いている肉を何度も指して、『分かったか?』という顔をする。当然私も笑顔で大きくうなずく。
『・・・ノ?』 『・・・ニィーズ?』話すのが聞こえてきたので、『ジャパニーズ、ジャパン』といって答えた。日本人なのか中国人なのか、どちらと思って尋ねたのかは分からないが、何よりも会話ができた。こんなことでもうれしく思えてしまう。

焼き鳥は文句なしに美味しかった。やはり地鶏だろうか、肉の弾力が素晴らしい。カム・オン(ありがとう)、シン・カム・オン(本当にありがとう)と伝えて歩きながら焼き鳥もぐもぐ。

ちょい食べができる店は他になかったので戻ることにした。まだフォーの屋台で食べなければ。

屋台のフォー



ホテル隣の屋台まで戻ってきた。フォーの大きな鍋を指さして同じく指を一本立てた。『1人分欲しい』と。すると『あっち』と身振りで伝えられてしまった。私は周りに置いてあるテーブルや椅子は違う店のものかと思い、離れたところを見に行くと何もない。不思議そうな顔をしていると店の人や他の人が椅子を指さしている。そう、座って待てばいいのだ。

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あっという間に出てきた。もう見るからに美味そうだ。上に乗っている肉は何だろう?スープを飲んでいると相席のオジサンが無表情のまま唐辛子や瓶を指さしてくる。入れると美味しいってことか。瓶には酢とスライスしたにんにくが入っていた。
私は半分は出てきたそのままの味で楽しもうと思ったが、せっかく入れろと教えてくれたので唐辛子と酢を少々。美味い、本当に美味い。香草も抜群のバランスだ。謎の肉もプルプルした歯ごたえで何かホルモンのようだ。

と、突然大粒の雨が降ってきた。その屋台にはシートで簡易屋根が作ってあったが、あちこち穴が開いている。とりあえずフォーを持って立っていると、近くのオジサンがここへ座れと、また無表情で教えてくれた。どうしてハノイの男性は無表情な人が多いのか。そのくせ世話を焼いてくれる。そのギャップが楽しい。

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あっという間に完食。焼き鳥の時と同じく持っている札を何枚か見せると1万ドン3枚だった。150円、これは良い。この後はホテルの朝食会場でフルーツを食べ、コーヒーを飲んだ。次のハノイ訪問はいつになるか分からない。でも次もこのパターンで朝は決まりだ。市場で焼き鳥 → 屋台のフォー → ホテルでフルーツとコーヒーだ。

Tràng An(チャンアン)へ



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ホテルをチェックアウト後、この日は名所チャンアンへ。

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(場所はここ、ニンビンの近くだ)
チャンアンとは旅行会社の解説によると、【2014年、ベトナム北部の紅河デルタ地帯に位置するニンビン(Ninh Binh)に、世界遺産「チャンアンの景観複合体」が登録されました。
ベトナムの有名な観光地「ハロン湾」と同じく、石灰岩の台地が造り出した奇岩とその合間を流れる川や湿地の景観がとても美しいことから、「陸のハロン湾」といわれています。】とある。

ハロン湾の川バージョンといったところか。大きく違うのは、ハロン湾は宿泊も可能な大きさのクルーズ船で遊覧するが、チャンアンは手漕ぎボート。

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3連休でもあり賑わっている。手漕ぎボートに2時間揺られるとのことで、まずはトイレへ。これが有料2,000VND、約10円だ。有料トイレというのも日本人の感覚すれば珍しいが、きれいに清掃されていた。

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漕ぎ手がずらりと並び、順に川へ出ていく。

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川は穏やかなので揺れることはほとんどない。また景観を守るため、人力の漕ぎ手にこだわっているという。

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訪れる客はベトナム人が多かった。家族で小旅行といった感覚だろうか。

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洞窟が見えてきた。くぐろうというのか。

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岩が頭上すれすれ、船頭はお構いなしに船を進めていくので、よそ見していると頭をぶつける。
長い洞窟を通り抜ける個所もある。当然岩があちらこちらに出ているので、注意しないと頭を思いっきりぶつけてしまう。

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2時間船に乗り続けるというので、内心参ったと思っていたが、時々陸に上がりトイレ休憩。

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なるほど、陸のハロン湾だ。

2時間ぐるっと回って終了。私としては景観よりも、今回の出張メンバー、他企業の同職種の方と話ができたことが有意義だったか。技能実習生の受け入れを実施してる以上、人材確保に頭を痛めている企業ばかりだ。そして、皆サラリーマン、雇われ者の身なので自身のワークライフバランスの問題点も話し合うことができた。
私は金融機関出身なので、特に労務関係が非常に疎い。やはり、その道のプロと話をしていると、全く知らなかったことを教えてもらったり有意義なことばかりであった。

この日もローカルフード



もう一度、車に乗りハノイへ向け出発。そして、ここからの写真がないことが非常に残念だが、もう一つのベトナム地元料理、ネムチュア(Nem Chua)を車中で食べた。ネム(Nem)は巻き物、チュア(Chua)は酸っぱいという意味だそうだ。
wikipediaのネムチュア

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何重にも何かの葉に巻いてある。葉をほどいていくと豚肉がラップフィルムにくるまれていて、ソーセージのようなものだった。スライスしたにんにくや唐辛子も見える。それをチリソースにつけて食べると本当に美味い。ベトナム版サラミソーセージだ。
私は片手に缶ビール、片手にネムチュア、チリソースの入った紙コップを脚に挟んで食べていたので写真を撮れなかった。
(写真はネット上より拝借、実際はもっと手作り感が強かった。)

Chuaとはいえ酸味をほとんど感じることなく、豚肉とにんにくのバランスが最高。もちろんチリソースにも合う。今回の訪問で食べた物の中で、1・2を争うくらい美味しかった。

本当に今回の同行メンバーは、東南アジアの地元料理を好んで食べる方ばかりで、車中も大いに盛り上がる。昼食も地元の人が行く店、さらにD君の土地勘のない店に入ることにした。

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ハノイへの帰路に立ち寄った店。

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前日と同じく、日本人は初めてだがフランス人は来たことがあるらしい。

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フォーなのか?魚と香草入りのフォーのような麺。これは印象に残らなかった。

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そして鶏。やはり美味い、ベトナムはどこで食べても鶏が美味い。香草と塩胡椒ライムで食べるとたまらない。

腹も膨れて再びハノイへ向け車へ。

もう残り時間もわずか。会社や家へのばらまき土産購入と、Big C という大型スーパーマーケットに連れて行ってもらった。

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ハノイの中産階級向けのスーパーといった位置づけ。

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商売柄、漬物コーナーを視察。

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らっきょう、ピリ辛らっきょう、にんにくの酢漬、にんにくと豚耳スライスの酢漬、手前はマンゴーの漬物だ。どれも食べたいのだが、試食の文化がなく無理だった。

思い思いに購入、特に食料品はスーツケースに入れ替える必要があるので、大きさ重さを考えながら購入した。

ハノイ最後の夜



日も傾き、最後の夜となってきた。この日の夕食は王道のハノイ料理店へ。

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レストランCay Cau は私は二度目の訪問。クセを抑えた上品な料理でもちろん美味しい。

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生春巻きに

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揚げ春巻き

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そしてキャラメル。

もちろん美味い。でも今回は地元料理店を食べ歩いたこともあり、少し物足りなさを感じるくらい上品だった。やはりネムチュアやマムトムを食べ歩いたことは、本当にいい思い出となった。

今回の出張に私たちを呼んでくれた責任者を中心に徐々に仕事の話に熱が入っていたった。やはりエネルギッシュなハノイの人たちと接した影響もあるだろうか。とても内容の濃い勉強になる時間帯だった。

その中でここに書くことができるものとして、私の心に本当に強く残った一言がある。
『ハノイの人は違いなく我々日本人より、生と死が身近、密着して生活している。だからあれ程までにエネルギッシュなんでしょう。』と。
それは人間の生き死にだけではなく、普段の食事の過程にもあると思う。野菜や魚はもちろん、肉も大きな塊で売っている。それを自分たちでさばいて料理をする。生き物の命を奪い、自身の糧としている。例え意識していなくても、それは肉体的にも精神的にも血となり肉や骨となっているのではないだろうか。

D君と夜の裏路地で鬼ごっこをしたり、朝の散歩で焼き鳥やフォーを食べたこと。私は2度目のハノイ訪問で少し自由を感じた気がしてならない。それは街に慣れたということに加え、いろいろな人たちと接することができたからだと思う。

人として基本的なところ、腹が空いたからその地元の人たちのものを食べる。そして、それを私に売る側のハノイの人たちも、特別私の存在も気にしない。買うなら売る、買わないなら相手にしない。人間の根本的な腹が減る、食べるを繰り返していただけだ。
街で写真を撮っていてもそうだ。全く関係のない人たちの中で私自身が無意味な感覚、かといって疎外感でもない心地良い浮遊感を感じること、この自由さが本当にたまらなかった。

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大いに飲み、食べ、D君ともネムチュアやマムトムを食べに行く約束も含めて、再開を誓い合い空港へ。

せっかくのビジネスクラスでも、飲みすぎでフラフラ。搭乗後はCAの人に機内食を断り、目が覚めたらコーヒーを出してくれるよう頼んでシートに沈んだ。

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天候悪化で離陸が遅れていた。気がつくとこの日も指名がなかったのかKさんからメッセージがポツポツと入っていた。たくましく生きていくハノイの人たちと、人懐っこい笑顔、男性の無表情なのに世話焼きなところ、本当にいい思い出が重なり、離陸前に3日連続、またもや気絶してしまった。


おしまい。




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