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香港その4。 街歩き 2016-10-15 [海外旅行]

香港街歩き



今回の香港旅、滞在時間の短さは承知のうえ、あれもしたい、これもしたいと欲張るとすべてが中途半端になると思ったので、予め要点を絞ることにしていた。

一人旅だったので、まず【食べる】目的は捨てていた。街歩き食べ歩きが好きな私には無念極まりない。一人旅だからしょうがないとも思っていたが、これが本当に無念に変わるのは数時間後のこと。

同じく【飲む】ことも二の次にしていた。第一の目的、その為に酒を買う時間がもったいなかったから。

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食でもなく酒でもなく、今回何よりも最優先させたかったことはスター・フェリーに乗ることだった。私は沢木耕太郎の深夜特急(香港編)の一節、 『60セントの豪華な航海』 の件が大好きだったから。
そのフェリー乗船について書かれた箇所を読み、心ひかれた読者は決して私だけでないはずだろう。多くの読者の心に残ったと思っている。

その一節を以下引用してみる。

『(フェリーの)木のベンチに坐り、涼やかな風に吹かれながら、アイスクリームをなめる。
対岸の光景はいつ見ても美しく、飽きることがない。
放心したように眺めていると、自分がかじっているコーンの音がリズミカルに耳に届いてくる。
このゆったりした気分を何にたとえられるだろう。
払っている金はたったの六十セント。
しかし、それ以上いくら金を積んだとしても、この心地よさ以上のものが手に入るわけでもない。
六十セントさえあれば、王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことができるのだ。
六十セントの豪華な航海。私は僅か七、八分にすぎないこの乗船を勝手にそう名付けては、楽しんでいた。』

初めて読んだ時から本当に素晴らしい文章だと思っていた。

香港エクスプレスのチケットを買った時、まずスターフェリーに乗ることが私の頭に浮かんだ。深夜特急の当時とは街並みも変わっているだろうが、今は今だ。
今回の旅程から、香港に到着してフェリーに乗る頃には夜になっているので夜景も楽しめる。2016年の今のスターフェリーに乗り100万ドルの夜景を楽しもう、できればアイスではなくビールを飲みながら。と考えていた。

香港の熱気



ホテルの部屋に荷物を置き外に出た。

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デジカメデータは19:48、深夜まで遊ぶとしても4時間程しかない。とはいっても、時間がない時間がないと繰り返しながら焦ることはやめて、ネイザンロード(彌敦道/Nathan Road)をフェリー乗り場にむかってブラブラと歩くことにした。

子供のころからTVや映画で見た香港の大通り、二階建てバスの屋根ぎりぎりまでネオンがせり出す映像を何度も見ていたが、思ったよりネオンが少なかった。アジアの普通の看板といった印象を持ってしまった。

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それにしてもものすごい人だった。まともにまっすぐ歩けないほどだ。蒸し暑い香港の街、ホテルのチェックインを済ませて私も焦る理由もなくなったので、人の流れに身を任せた。

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九龍島南端にあるペニンシュラホテル。香港といえばペニンシュラというくらい有名な超高級ホテルだ。お金持ちの宿泊客は空港からヘリで飛んで来たり、ロールスロイスの送迎リムジンでやって来るそうだ。

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ペニンシュラじゃなかった。ザ・ペニンシュラだった。THEがつくホテルなんて他にあるのだろうか?それにしても私の泊まる雑居ビルとは大違いだ。

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ゴールドで光っててかっこいい。ピンクのライトアップは10月だしピンクリボン運動と関係あるのかな?と思いつつも、ゴールドとピンクで派手さが増していた。

スターフェリーへ



そして、ここまで来ればフェリー乗り場はすぐそこ。天星碼頭やSTAR FERRYの案内板が多くあるので迷うことはなかった。バスターミナルがあり、フェリー乗り場の案内も分かりやすい。路上ミュージシャンも多く、ものすごい人だ。私も想像以上の人の多さの驚いていた。

そして建物の陰で香港島の夜景が見えなかったので横に歩いていくと見えた!

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左側の建物がフェリー乗り場。

フェリーは2階建てになっていて1階部分はオープンエアで2.5香港ドル(35円くらい)、2階部分は前と後ろの部分にエアコンの付いた室内になっているところもあり値段は高めだった。金額を覚えていないがそれでも3~4香港ドル(40~60円)だったと思う。

私は2階にも乗り場があることを知らずに、そのまま1階より乗船。改札にオクトパスカードをかざしてゲートを通過、次のフェリーに乗る人も既にいたので迷うこともなく乗船開始の柵が開くのを一緒に待っていた。

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柵が開き乗船。ほとんどの人は座席に座るが、座席に座ると夜景が見えない。私は立ったままフェリーの左側舷側に寄り掛かり夜景を眺めていた。
尖沙咀の埠頭から香港島の中環までは左側に夜景が広がる(緑色の矢印、復路は赤色矢印)。なので左舷側で眺めていた。

香港100万ドルの夜景



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出発を待つ間、初めて見る香港の夜景の豪華さに驚くばかりだ。

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フェリーは数隻航行していて間隔も10分おきくらいなので待つ苦痛もなく、またその間隔なので船内が混雑することもないようだ。

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これが100万ドルの夜景か。そしてビクトリアハーバーからの風が心地よい。頬をなでる風とはよく言ったものだ。
ただ私は初めての乗船。深夜特急風にゆったりとした気分どころか、完全に興奮状態であった。何枚も何枚も同じような写真を撮り、夜景を眺めて、その7~8分の乗船時間を忙しく過ごしていた。

中環埠頭で1人宴会



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中環埠頭に着いて下船。振り返ると九龍側の夜景も綺麗に見えたが、やはり香港島側の100万ドルの夜景には劣る。そのせいか九龍の熱狂に近い夜景見物の観光客の盛り上がりはなく、人も少ないため落ち着いた雰囲気だった。

私は今回は食べる目的は完全に捨てていたので、ここでSUBWAYのサンドウィッチを購入。九龍側は人が多すぎてファストフードで何か買うにしても、かなりの行列ができていた。
今回はLCC利用なので機内食もなし、香港に着いてからもホテルのチェックインを焦るあまり何も食べていなかったので、実にセントレアに向う電車の中で食べて以来の食事だった。

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そしてコンビニ(7-11)でビールを購入、埠頭近くの階段に腰かけて夜景を見ながらの一人宴会の開始となった。

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夜景を眺めながら階段に座る人、ベンチに座る人、思い思いの時を過ごしている。

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ここでは地元の女性が日本の少し古いポップスを中国語で歌っていた。ギターを弾きながら歌う彼女の優しい歌声が本当に心地良く、私も良い酔いに包まれていった。

デジカメデータを見ると1時間30分くらい座って夜景を眺めながら歌を聴いていたようだ。

その間も同じコンビニまで何度もビールを買いに行っていたから、同じ店員とも顔を合わすこととなった。せっかく夜景を眺めていい気分、その時だけ無表情なのも変だ。店員の人だって私が夜景見ながらビール飲んでることくらい分かっているだろう。私の英語が通じるか分からなかったが、Hi,It's me again.This time Heineken.と言うと爆笑していた。何度も買いに行っている間、同じビールを買うのも芸がないので、サンミゲル、カールスバーグ、ハイネケンとコンビニの棚にあるものを順番に買っていたからだ。

もっと酔いに包まれていたかったが雨が降ってきた。路上シンガーの彼女も店じまい。私も九龍側へ戻ることにした。

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離れ行く夜景も中々のものだった。

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帰る時は船の右側、風に吹かれながら、やはり同じ仕様な写真を何度も撮ってしまう。

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ビクトリアハーバーの海面に写る夜景も綺麗だった。

再び九龍地区へ



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九龍側の時計台の所に戻ってきた。

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圧巻の迫力の夜景、豪華クルーザーで眺めている人もいる。

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22:30でもこの人の多さ。みんな夜景を眺め写真を撮り、楽しんでいる。

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再びザ・ペニンシュラ。高級車がずらりと停まっている。

フェリーに乗る第一の目的も果たせたので、気の向くまま歩いてみることにした。

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良いブルースを聞かせていた路上ミュージシャンだったが、私が聞き始めてすぐ警察に止められていた。

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なぜこの色と形なんだろう?ビールに見えて仕方がない。

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子供の頃からTVや映画で見たあのネオン、二階建てバスのぎりぎりまでせり出していたネオンの看板はどこに行ったのだろう。この旅では見つけることができなかった。

廟街(TempleStreet)別名、男人街



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なんとなく横道に入ると、廟街(TempleStreet)の門が見えた。ガイドブックで見た場所だ。別名、男人街。夜市が広がる場所だった。

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台北の夜市に似ている。スマホグッズ、Tシャツ、ワッペン、地元みやげ等々何でも売っている。私もブラブラ店先を眺めながら歩いた。

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23時を過ぎてもすごい人。そして美味しそうなものばかりの屋台や店だ。ただ、私一人で食べられる量の物がない。豚の皮油炒め焼きそばなんて食べたくてしょうがなかったが、23時過ぎにとても食べられない。

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どの店も一皿の量が多すぎるのだ。食べる目的は捨てたと言いながら、どこかに日本人旅行者はいないか、一緒に食べてくれる人はいないかと真剣に探す時もあるくらいだった。

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ただ、この蒸し暑さ、熱気がたまらなく私には気持ち良くビールだけは買い、街や人を眺めながら、雰囲気に飲まれながらビールも飲んでいた。

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男人街なので夜のお姉さんもいる。でも、台北のようなしつこい客引きは皆無なので、私もぼんやりしながらビールが飲めていた。

宿へ



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帰りたくない、身体は疲れ脚は棒のようになっていたけど、本当に宿に帰りたくなくコンビニでビール購入。

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真夜中、ホテルのある雑居ビルはシャッターが下りていて飛び上るほど驚いたが、小さな入口が開いていた。

清潔な部屋とはいえ、狭く寝るためだけのホテル。一旦部屋に上がったら夜は終わる。そのことが悲しくて入口付近をうろうろとしていた。

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結局またコンビニへビールを買いに行き、待ちゆく人、通る車、ネイザンロードの雰囲気を睡魔の限界まで眺めていた。

部屋に上がりシャワーを浴び、さらに買ってきたビールを飲んでいるところで沈没。ハノイの夜に続き、部屋の電気もつけたまま、目のコンタクトもつけたままの気絶した香港の夜だった。


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